人こそ美味 part2

俺の大切なモノ


「永原は大切なビジネスパートナーだ。お前が居なくなったら俺は飢え死にしちまう。…俺にはお前が必要なんだ」

自分で言って悲しくなった。

愛してると言ってはいけない関係。

今以上の関係を望んで、失うのが怖い。

俺は愛する女は殺したりはしない。

親父は母を殺してコレクションにしてしまった。

愛する者の美しさが欲しかったから。

親父の事は、親としても殺人鬼としても尊敬出来るが、愛する者を殺す所だけは理解できない。

俺は親父と同じ外道を歩いているが、同じ事は絶対にしない。

親父はコレクションにする女を自分で連れ込んでいた。

でも俺は自分では連れ込まない。

それが親父と俺の違うところ。

俺は永原から買う事で喰う女に好意を抱いたり、欲情してしまうのを防いでいる。

自分で自分好みの女を連れ込んだら、溜まっている自分が何を仕出かすか判らない。

永原から買う事で女は牛や豚、鶏の様な食用動物にしか見えなくなるのだ。

< 13 / 142 >

この作品をシェア

pagetop