歌姫はギタリストに恋をした゚*。㊦

あなたのそばに…

「ハァ、ハァ……」



どれくらい走っただろう…


もう息も足も限界になった頃、私は初めて足を止めた。







ガヤガヤ


「あはは」


びくっ



人ごみの中で、笑う声にびくつく私。

かぶっていた帽子を、思わず深くかぶり直した。





結構都内の人ごみに来ちゃったな…

ここはショッピング外で、若い子が多いからバレないように気をつけないと。



そんなことを思いながら、着ているジャージのポケットになにげなく手を入れる。






…良かった〜(汗)

財布持ってた!


携帯は車に置いてきちゃったけど、まぁいいや。

ない方がむしろいいかも。







さて。


キョロキョロとショッピング外を見渡す。





まずは、あれかな。


私はあるお店に目を付け、小走りで近づいた。
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