パシれメロス【短編】
脱柵の為に僕が選んだのは学校の裏手だ。
校舎の裏手には広い自転車置き場があり、さらにその裏手はちょっとした林になっていて視界も悪い上に人気もない。
だがそれゆえに警戒も厳しい事が予想された。
僕は念のため顔には迷彩ペイントを施し、制服の上から枯れ葉を被り第二匍匐前進で狙うポイントを目指した。
学校の敷地の内外を別けるフェンスが確認できる所で一旦止まり、辺りに見回りがいないか気配を探る。
……いる。
やや離れた所だが二人程がマズイ事にこちらに向かって歩いてきているようだ。
どうする?敵はまだこちらに気付いてない。強行するか?いやしかしやり過ごした方がアンパイか?
迷っていると見回りと思われる二人の気配が急変した。
「そこの奴何をしている!さては脱柵だな!」
気付かれ……てはいないハズだ。すると僕の他にも誰かいたのか?
そんな疑問に応えるように僕からみて見回りとは反対側から、慌てたように逃げ去る足音が響いた。
校舎の裏手には広い自転車置き場があり、さらにその裏手はちょっとした林になっていて視界も悪い上に人気もない。
だがそれゆえに警戒も厳しい事が予想された。
僕は念のため顔には迷彩ペイントを施し、制服の上から枯れ葉を被り第二匍匐前進で狙うポイントを目指した。
学校の敷地の内外を別けるフェンスが確認できる所で一旦止まり、辺りに見回りがいないか気配を探る。
……いる。
やや離れた所だが二人程がマズイ事にこちらに向かって歩いてきているようだ。
どうする?敵はまだこちらに気付いてない。強行するか?いやしかしやり過ごした方がアンパイか?
迷っていると見回りと思われる二人の気配が急変した。
「そこの奴何をしている!さては脱柵だな!」
気付かれ……てはいないハズだ。すると僕の他にも誰かいたのか?
そんな疑問に応えるように僕からみて見回りとは反対側から、慌てたように逃げ去る足音が響いた。