V系メンズに恋してる
麗の口調が強くなった。
でも私にだって言い分はある。


『ファンの子はどうでもいい…?そんな訳ないじゃない!Mirageが売れたのもファンのお陰でしょう?Leiに彼女が出来たら絶対ファンの子達は悲しむよッ。しかもどこにでもいる様な女がLeiの彼女だって知ったら…』


麗はサングラスをして突然立ち上がり無理矢理私の手を取り歩き出した。


『ち、ちょっと、痛いッ。離してッ』


私の言葉を無視する。
お会計を早々と済ませ外に出た。私は何度も抵抗したけど手は離してくれない。

すぐに麗はタクシーを拾い私をタクシーに押し込むように乗り込んだ。

運転手に住所を伝えタクシーはすぐに走り出した。


『麗、どこに連れて行く気?力ずくで言いなりになるとでも思ってるの?』


また無視される。そして無表情。
一体どこに連れて行くつもりだろう。私は恐怖心で一杯だった…。
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