V系メンズに恋してる
唇が触れるだけの優しいキス。
麗は怒っているんじゃなかったの?

ゆっくり顔が離れていき、私を再度優しく抱き締めた。


『梓は優しいのか冷たいのかよく分からん。俺のファンの事は思いやれるのに俺の気持ちは無視するわけ?』

私は少し考えてから答えた。


『麗の気持ちは凄く嬉しい。でも私、自分に自信がないんです。自信持てって言われてもどう持っていいのか分からないんです。そんな女が麗と付き合ってもファンは…』


『ストップ!勿論ファンは大事だし大切にしてる。でも今はLeiじゃなくて真嶋 麗だから。梓もLeiとは付き合わなくていい。真嶋 麗との事だけ考えてくれればいいから』
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