V系メンズに恋してる
『麗の言っている事は分かります。でも難しいよ。簡単に割り切れるほど私は大人じゃないです』


クスッと麗は笑った。


『な、何ですか!?今は笑うところじゃないですけど』

『自分の意見を一生懸命伝えようとしてるところが可愛くて、さっきよりも気に入っちゃった。もう何言われても離したくないんだけど。…ねぇ、梓どうしてくれんの?』


私を抱き締めながら麗は耳元で囁き息が耳にかかる。
体の中がカーッと熱くなる。自分の体の反応に戸惑うと同時に鼓動が更に早くなった。


『梓の心臓の音、俺にまで伝わってくるよ』
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