わたしがお母さんになった日 ~16歳の妊娠~
「うん、いいよ・・・。」

わたしは答えた。



「もらさないように、ちゃんと気をつけるから。」



「うん・・・。」




晃司くんは、わたしを優しくベッドの上に寝かせた。


何度もキスをしあって、大好きだよとささやきあって、わたしたちは一つになった――。







それから三週間ほど過ぎた頃のことだった。


わたしは何だか体がだるく、疲労感を感じていたものの、特に気には留めてなかった。


食欲が出ないのも、胃の調子が悪いだけだと思っていた。


まさか自分が妊娠しているなんて、思ってもみなかった・・・。




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