がらんとした空間のなかで、シスターたちが祈っている後ろで

その少女たちと同じように祈りをささげる2人の女性がいる。


シスターから「マザー」と呼ばれる中年の彼女たちは

修道院でシスターたちに、いろいろと指導を施し、みんなと寝食をともにする存在である。

総勢4人いるマザーは、全員が福祉関係の資格をもつ独身の女性だが

彼女たちは皆、結婚そして出産の経験があり

それぞれ悲しい過去を胸のうちに秘めていた。


マザーが着ている白い修道服は

彼女たちの悲しみを、そっと覆い隠している。