ふたりの総長〜恋を知る〜
「それにしても仲いいよな、親父さんとおばさん。」



「ふふっ、ありがと。いぶきもきっとあたし達みたいになれるわ。ねぇ要?」




「あぁ、必ずな。」





お袋は石山組の跡取り娘だった。
そんなお袋は高校生のとき、当時、飛翼龍神の総長だった親父と出会い恋に落ちたらしい。



最初は石山組の跡取りだってことを隠して付き合ってたみてぇだけど、ある日正体を明かしたらしい。
何でも親父と付き合ってるのがじいちゃんにばれたとか。



それでお袋が石山組の跡取り娘だって分かっても親父は別れなかった。




そしてお袋と結婚して、石山組の組長になった。
親父とお袋の間に俺が生まれて、俺は石山組次期組長として育てられた。



ガキの頃から合気道とか空手とか。
一通りの武術を親父とお袋に叩き込まれた。






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