苦く甘い恋をする。
……そんなこと言われても!!


視線をチラッとスクリーンに移した。


でも、どこからどう見ても、これは、私。


……私!!


……私!?


……私じゃない!!


「あっ!! 制服が違う!! 私じゃない!!」


私がスクリーンを指さして、大きな声をあげると……。


「そ。これが……。
俺がおまえを嫌いな、もうひとつの理由」


長谷川くんは、さっき私から剥ぎ取ったコートをバサリと机の上に放り投げた。
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