苦く甘い恋をする。
「あ……あたしが……。あたしが、あまりにも可愛いからって……。
こんなものを手に入れて……。
おまけにあたしに見せて……愛を示すとか……。
アンタ、変態……」


ぶるぶる震えて、後ずさりを繰り返すと……


「何寝ぼけたこと言ってんだ。よく見ろ」


ツカツカと、数歩で私の元に到着した長谷川くんが、広げた手を私の頭の上にバシンと下ろした。


「……ったぁ!!」


「寝言は寝て言え!」
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