食事を終えて、薬も飲んだ私は、未だ猛さんの腕の中。




「香織。少しいいか?」



私を抱きしめたまま猛さんが切り出したのは、昨日からの疑問。



「どうしてホテルに居たんだ?」



猛さんの質問にピクリと体がはねる。



本当のことを言ったら、猛さんは私から離れて行くのだろうか?



俯いてシーツを掴む手に力がこもる。



「責めてる訳じゃないんですよ。


組長は、ただ香織さんの事を心配してるだけですから」



柔らかな声に顔を上げれば、優しく笑う龍二さんと目が合う。



龍二さんの言葉に勇気づけられ、私を包む大きな体をそっと見上げる。



瞳の奥に慈しみを宿した漆黒の瞳が私を捉える。



漆黒の瞳は「大丈夫だ。俺を信じろ」と無言で語りかけているようで、私はフウっと息を吐くと、昨日の事を説明した。



 

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溺愛  最強  ヤクザ  純情  年の差  孤独 

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