シンデレラに玻璃の星冠をⅡ

・瘴気 桜Side

 桜Side
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「何だ、この瘴気は!!!」



急遽、膨れ上がる瘴気に――


「芹霞、僕から離れないで」


玲様は青い結界を張り、


私は裂岩糸を、煌は巨大な偃月刀を構えた。


「俺…いつもサイズがいいんだけど…どうやれば戻るのかな」


私に聞いてきたけれど、無視。


それでなくとも。

あんな破壊力を持って私を攻撃して。


何処まで力を伸ばしたか判らない…最強五皇の血筋のパーワーアップした妹に、力一杯何度も何度も叩かれて。


「ああ、頬がイテ」


血管は切らさない、骨…上顎は平気、頭は…依然悪いまま。


肉を腫らせただけ。


「イテ」だけで腫れた頬をさする程度で終わった上、その腫れすらもう引いてきているという…脅威の回復力。

煌の能力を低めたはずなのに…ふざけてる。


攻撃力と回復力だけでも本当にふざけた存在だと思うのに…私を苦しめ嫉妬させた…簡単に"進化させた"武器を、どう今までの"退化させた"状態に戻せばいいのか純粋に聞いてくる。


私が、"進化させた"武器を作りたくて、懸命に修行をして…それでもいまだ叶うことない夢を、簡単に実現させたこの男は、逆に"退化させたい"と私に訴える。


私なら、煌同様に自在に武器を変幻出来て当然と考えている。


ふざけてる。

このどこまでも愚かしい腫れ蜜柑は、ふざけすぎている。


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