好きになっても、いいですか?

03



翌日。


「おはようございます」
「ああ、おはようございます」


麻子はなんら変わらない顔と声で、敦志と挨拶を交わした。

そして―――。


「……おはよう、ございます」
「……ああ」


純一と麻子の空気は、微妙に今までと違う。

それは誰にでも気付くことではないのだろうが、敦志にはわかること。


恐らく昨夜なにかあったのだ、とそう感づく敦志だが、気が付いたところでどうしていいかわからない。



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