家政婦のメイド派遣します!
好きな気持ち
「桃子の手料理を私も食べたいです。その後桃子も食べたい…。」

昨日の直樹同様、完璧な執事の服装で車のハンドルを握る祐樹は運転の為に真剣な顔で正面を向きながらも口は全く別の事を話していた。

「だって祐樹さんは昨日接待だって言ってたし…。」

昨日のメイド服はクリーニングに出したので違う制服に身を包んだ桃子は助手席で明日の会議の資料に目を通していた。

メイドの仕事を臨時でしているとはいえ責任者としての仕事はもちろん毎日有るのだ。

朝から精力的に業務を片づけて桃子と祐樹の2人は午後より派遣先へと向かっていた。

「私なんて、良く知りもしない男の作ったフランス料理を可愛さのかけらもない男達と一緒に食べただけです。」

祐樹はきっぱりと言い切る。
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