御曹司なんてお断りっ◆
偶然と必然。
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俺の上司である、
昴様。こと、花京院 昴は、『偶然』とか『運命』とか
そういう曖昧なものを
あまり信じるほうではないと思う。


『偶然』を待つぐらいなら
自分から、そうなるように努力するし、


『運命』だからしかたがないと思うくらいなら、
自分で『運命』を決めたい。

そういうタイプだっただろう。

『ホトトギス』を買ってくるタイプだな。




三兄弟の3番目で
上司の昴様が『花京院』を継ぐことは無い。


少し年の離れた兄たちが先をすでに歩いている。

約束されたルートを確実に歩む
優秀な兄たち。

兄たちは末っ子の昴を
可愛がってはいるが・・・

優秀な兄の存在は、
少なからず、
それはプレッシャーとなって昴にのしかかっているだろう。



幼い頃から
すさまじい帝王教育を受け、

かけられた期待に確実にこたえ
なおかつ兄たちを立てる。


その、『花京院の三男』という運命から
抜け出すための努力を
逃げ出しもせず、立場も理解して、
人一倍行っていると思う。







そんな『家』に対する反抗心からか、
仕事のときは、

すごく野心家で
クールで計算高い策略家。



会社や取引先からは
『仕事が出来る冷静な男』
と思われてる。









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