Dreamers-夢物語-

士の夢


士side


「じゃーねー!」

「お疲れ様でーす」


6時45分。先輩達と校門で別れた。
夏であるからこそ、まだ外は明るい。
今日は生徒会の仕事がなかなか終わらなく、結構大変だったが、なんとか7時前には全部の仕事を終える事が出来た。
あたしは生徒会の書記兼会計の両方を勤める。
なぜかというと、会計をやる子が転校してしまったからだ。
そんで中学で会計をやってたあたしが、両方やることになったの。
大変過ぎたけどね、流石に今日は。
まだ郁も旅行から帰ってこないおかげで、夕飯は買っていけるし、静かに勉強が出来る。
あの子いるととりあえずめんどくさい。
あたしがいると出来ないとか言って、あたしに縋ってくる。
あたしがいないときは自分でするくせに。
とくに料理やら勉強やら色々。
流石に勉強中にされると…ムカつく。


「いらっしゃいませー」


学校を出て数分歩くと、道端にコンビニがある。
そこに入って、お茶やおにぎりを買っていく。
あ、ついでに本屋寄ろうかな…って、お金ないから無理か。

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