元恋人の甘い痛み【完】


その様子を見つめる男性の目は女性と違い恋愛感情を抱いている事が窺える。


それを知ってか知らずか、女性は見向きもせずにエレベーターに乗り込み男性の前から姿を消した。


エレベーターの中でスマホを鞄から取り出すと、メールの画面を開き手慣れたスピードで素早く文字を打ちメールを送信した。


七階に着き、部屋へと入るとリビングのソファーへと腰を下ろした。


そしてまた直ぐにスマホが鳴ると、今度は電話なのかボタンを押し耳へと宛がう。


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