××倶楽部

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─────「おはようございます! 町田さん」


 キラキラキラキラリンと、どこからか効果音が聞こえてきそうなくらい眩しい社長の笑みに目眩をさせながら、おはようございます、と返事した。



「いやあ、町田さんみたいに真面目な方が働いてくれて僕も助かりますよー! この業界は時間に適当な人が多くて、女王様たちも遅刻なんて当たり前だし、困っちゃいますよ」


 あはは……、アハハハハ! と温度差がある笑い声が痛ましい。うん、社長は、すごくいい人なのに……


 鞄の奥に息を潜めている就職情報誌が非常に後ろめたい気分にさせてくれる。マーベラスに出勤する前にコンビニで買ってきた。


 典に、就職情報誌買ったよ! とメールすると、それ持って今夜ウチに集合。と返事がきた。


 社長が軽いタッチでマウスを扱う。パソコンに照らされた顔は、お兄ちゃんとは全然違う男の余裕みたいなものも感じる。

 年齢イコール彼女いない歴のうちのお兄ちゃんと比べても仕方ないけど、やっぱり顔が綺麗な人って、人生得することが多いんだろうな。



「社長、今日はまず何からすればいいですか?」




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