あの日決めた誓い
1章~1つ目の誓い~

1章~1つ目の誓い~
私の名前は桜木杏里(さくらぎ あんり)高校2年生だ。私が1つ目に誓ったのは今からちょうど3年前になる中学2年の春のことだ。
 
~3年前~
「あんりぃ~おはよっ!!」
「みこ~おっは~」
私の親友だった野山美胡(のやま みこ)私はみこ以外に仲が良い子はあまりいなかった。だからいつもみこといた。
「あんりぃ~宿題やったぁ~??」
「宿題??それはもちろん!って言いたい所だけど・・・。やってない(笑)」
「なぁ~んだ見せてもらおうと思ってのにぃ~」
「ゴメンゴメンww」
「なぁ~んてうっそ~そんなにずるい女じゃないからねw」
「だよねぇ~」
いつも、こういう話をして盛り上がっている。みこはしゃべり方がぶりっ子してるとよくいじめられるらしい。確かにそう感じるっちゃぁ感じる・・・。
でも、それに私はなれてるから。
みこは、元不登校少女。小学校のときはまったく、いや来なかった。私とあったのは中1のとき、みこが不登校なの知ってたから。(初めて会ったみたいな感じw)
だからそれから私たちは仲良くなった。みこは面白くて明るくてかわいくて、私みたいな普通なことは違う。
私は、普通のなかの普通。スタイル普通。頭の良さ、普通。もう、普通に慣れすぎて普通以外考えられなくなった。
でもあるときから私は、普通というものが嫌いになった。
それは。
初彼が出来たんだ。その男の子は、中学になって好きになった男の子。私にとって初恋。そのこの名前は彩島翔(さいじま しょう)翔は、学年で一番モテる。カッコイイしスポーツ万能、得意のサッカーでは部活でレギュラー。
女子の敵は数え切れないほど・・・。
そんな人に告白されたんだ。私は。うれしくてうれしくて。でも私はいつ不思議がある。それはなぜ普通にしか興味のない私が翔みたいなキラキラしていて私と正反対の人が好きになったのか。
理由は・・・。
中1の夏。そこそこ友達がいた私。みこもいれ4人ぐらいで公園で遊んでたとき。中3の先輩たちにナンパされた。私以外の3人(みこもいれ)は逃げたが私は怖くて動けなかった。私は先輩たちにひっぱられ自転車に乗せられた。私は顔がぐちゃぐちゃになる位に泣いていていた。そのとき。後ろから透き通る声が聞こえた。
「先輩~」
後ろから男の子が走ってくる。
「先輩何してるんですか??」
「この子かわいいからナンパしてたんだよ!お前もやるか?」
その男の子は私が泣きじゃくってるのに気がついたみたいだ。そして思いがけないことを言った。
「先輩。俺この子ナンパしても意味ないっす!」
「何でだ?」
「こいつ!」
私のことを思いっきり男の子のほうに引っ張られた。
「こいつは俺の彼女なんっすよ!」
「お前いつ彼女作ってたんだよ!」
「最近付き合い始めたんすっよ!」
「へぇ~」
「だからこいつのことナンパはやめてください」
「・・・。ぁぁ。分かった」
「いこっ!
男の子は私の手をギュっと握り早足で歩いた。
「ねぇ?あの・・・。もう手離してくれる?」
私は恥ずかしかった。
「あっ!ゴメン。痛かった?」
男の子は顔を真っ赤にして言った。
「いや。その。ありがとう!!」
「あれサッカー部の先輩なんだ!」
「えっ!キミサッカー部なの?」
「うん!俺サッカー部1年彩島翔!キミは?」
「私?私は帰宅部1年桜木杏里。元バトミントン部!」
「なんで部活やめたの?」
「なんとなくかな?まぁいろいろとね・・・。」
私と翔はそれから何時間か話した。
それから私は翔のこと好きになった。
それから中2になって私は片思いのまま過ごしってきた。
それで中2になって少したったとき・・・。
私は翔に呼び出された。
「杏里ちゃんちょっといい??」
「いいけど・・・。」
~屋上~
「杏里ちゃん!!」
「何?」
「俺、あの日会った時からその・・・。」
「あの日って?」
「中1の夏だよ!」
「あぁ~」
私は覚えてない振りをした。
「ずっと・・・。スキだった」
私はこの言葉を言われた瞬間この世界が真っ白になった。
「だから付き合ってくれ!!」
「えっあの・・・。少し考えて良いかな?気持ちを整理したい・・・。」
「じゃあまたあとで教えて!」
「分かった」
何でかわかんないけどそのときは答えを言い出せなかった。
そして次の日の放課後。
「翔君!ちょっといい?」
「ぁあ!いいよ!」
~屋上~
「昨日の答え言っていい?」
「おねがいします!!」
「答えは・・・。お願いします!!」
「えってことは付き合ってくれんの?」
「うん」
そして私たち2人は屋上から見える空をみて笑っていた。
それで私たちはその日神に誓った。
『このまま2人仲良く、この先は2人で歩むんだ。』
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