one's whereabouts




「じゃ、行こうか」



城崎さんは私を軽々と背負い、どこかに向かって歩き出した。




私なりに抵抗したが、全く降ろしてくれる気配がしなかったので諦めた。


それに裸足で走ったせいで擦れてしまい、皮が剥けて痛かったので甘えることにした。




重くないのか、と思うと同時に、




「君、軽すぎ。ご飯ちゃんと食べてる?」



と言われ、少しドキッとした。



『格好良くてドキッとした。』


これとは少し違う感じの“ドキッ”だ。


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