シンデレラに玻璃の星冠をⅢ

往復2 櫂Side

 櫂Side
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決められた時間内で、いかに多くブロックを消していくか。

いかに無駄なく、時間を使うことが出来るのか。


そうゲームを組み立てるのが必要だと思った。


そこから生まれた発想は、2人1組ペアとなり、順次代わる代わるテトリスをして、待ち時間や落下ブロック見送り時間を極力減らすこと。


積まれたブロックを有効利用するには、最下段であろうと…ブロックの移動は必要条件であり、そうすることでその者はもう、落下ブロックに触れられることが出来ないというのなら。


最下段の左右移動が、必ずペアの…落下ブロックを受け止めて置いて行く担当の者の段消しに繋がり、尚且つそれで多くの段消しが期待できない場合でも、最低限、移動による段消しが出来るようにすること。


連携することでより多くの段消しを出来るようにしなければならない。


レイの筋力ではブロック受け止めは、やはり懸念がある。

特別に気を巡らせて身体の強化が出来るわけでもなさそうだ。

だとしたら、何も煌と同じことをしなくても、レイはレイだけに通用する…何か別の方法でブロックを消すことが出来やしないか。


そこで気づいたのは、遠隔的に作用できる力の存在。


――一番下ならばどんな方法でも左右の移動は可能です。


ニノの言い回し。


"どんな方法でも"ということは、つまりは力を使ってもいいということ。

このゲームの主催者は、ただブロックを受け止めて消す…だけを想定しているわけではないということ。


レイの鉄の胡桃投げは正確で、そこに力を充てて反射することが出来るのなら、どんな細やかな微調整も可能なのではないか。


ただしそれは、レイのやり方1つで左右される。


しかしレイは思った以上に、的確な仕事をするらしく…故意か偶然か…連鎖に繋げることが出来る程、空間配置の能力は優れていたらしい。


思い切ってやってみてよかったと思う。


何度か電話をかけてみたが、煌とレイは何とか上手くやっているようだ。

順調にテトリスの段消しは、各組目標段数以上の成果をあげている。
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