幼なじみと付き合った場合。
見えない絆
~彩花side~




――ガチャッ。



自分に割り当てられた部屋に入るとすぐに、部屋の奥から友達が顔を覗かせた。




「彩花、今までずっと正座させられてたの!?聞きたかったんだけど、上月くんと……どういう関係なの!?」



みんなに質問攻めにされるも、あたしは少し喋っただけで泣きそうで、俯いて首を横に振るだけ。




3股?




もう……別にどう思われたっていい。




今はとにかく、ひとりになりたかった……。










「ゴメンね、また明日話すから……」



それだけ言って、敷いてある布団にもぐりこむ。



そしてあたしは、布団の中で声を押しころして泣いていた。




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