幼なじみと付き合った場合。
近くて遠い存在*伊織side
~伊織side~




夏休み…。



俺は夕方から、バイト先に急ぐ。  



アルバイト情報誌で見つけた、居酒屋でバイトをしてる。



昼間はダチと遊んで、夕方から入れるこのバイトは俺のライフスタイルにびったり。



「お兄さ~ん、今度ウチらと飲みに行こ?」



ホールスタッフとして接客してたら、大学生や会社帰りに飲みに来たOLに逆ナンされること、多々。



「俺、未成年なんで~」



「えーっ、ウソ!そうなんだ!?」



夏休みに入って、前より更に髪色を明るくした。



海に行きまくって日焼けしたせいもあって、大人っぽく見えんのか、いつも大学生ぐらいに間違えられる。



「まーた、伊織かよ。どうなってんの?」


このバイト先で知り合った、他校生のダチが、ウザったそうに俺を見てくる。



「当然。だけど俺、今女に興味ねぇから」


「へー、もったいねぇ!」



< 1,188 / 1,432 >

この作品をシェア

pagetop