幼なじみと付き合った場合。
もう少し歩み寄ろうよ…
ベッドから出て、リビングに向かうと、1階にはもうお母さんしかいなかった。



「伊織は……?」



「もう帰ったわよ」



「ふーん……」



気分悪~い。



なんかあたしが悪いみたいだし……。



さっき伊織は……どんな表情で、話してたのかな……。



リビングでソファに座り、テレビを見てたら、思いだしたようにお母さんがしゃべりだした。







「そうそう……今度朝野くん呼んでウチで焼肉でもしましょうよ」



「……は……い?」



「朝野くん…ママの初恋の人に似てるのよね~…カッコよくない!?」



「さ……さぁ、どーかな」



お母さんの初恋とか、どれだけ前!?って言いたくなったけど、



恋する心は永遠らしく、そのあとも延々と初恋話を聞かされるハメになった。




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