悪魔の襲撃ー原発による苦しみー
いつもの休みが・・・・
私の家族は、警備員をしているヘビースモーカーの父。手先が器用で家電から裁縫、果ては料理までこなす何でも屋的な祖父。縫製業をしており、少しばかり気が強い父の妹である叔母。いつも笑い上戸でせわしっこい私。そして、オス猫のこうめ。
一家4人といっぴきの猫が私の大切な家族です。

今は介護の仕事をしていますが、一年前は隣町にある大手スーパーのレジ打ちをしていました。
お店が沢山並ぶ大きな所で、毎日毎日沢山の商品を機械に通して打ってました。
余りの多さに休憩もままならない状態の時もあって、本当に大変な所でした。
休みも、不規則で友達と遊ぶ時間もままならない程。
そして、平成23年3月11日の日は連日出勤後に来たやっとの休みでした。


疲れていた体に鞭打ち、洗濯や掃除を終わらせたあと、髪切りの為に美容院へ車を走らせていました。
そして、軽くお昼ご飯を済ませた後は、軽く買い物をしました。
大半休みの日は買い物巡りして1日は終わりになるんです。どうにもストレスが溜まり易いせいか、買い物やウィンドウショッピングが私の唯一の楽しみになりました。
その日も、お店の中をぐるぐる回ってから帰ろうかと、店内に入ったのですがどことなくノる気にならず、ここは一旦家に帰った方がいいと感じて買い物が終わったらすぐ13時過ぎに帰りました。

家に帰ったあとは、簡単に夕食の準備をしようと台所に立ちます。
しかし、最初に考えていたのはジャガイモの煮付けだったのですが・・・・。
なんとなく、ガス等の火を使いたくない気持ちが強くなってしまい、煮付けは夕食が近くなってからでも遅くはないと考え、予定を変えて野菜サラダやお酢漬け物などをこしらえました。
終わったあとは外に出て車の掃除を始めたのです。
今思うと、本当に自分の中で気がつかないうちに『虫の知らせ』があったんだと、強く思えてなりません。
< 2 / 7 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop