最高の偽装lovers

凌也side

・・・

そんなにあの男がいいのか。

仕事中も、そんな事を考えていた。

・・・

「高木社長」

「・・・なんだ?」

秘書の大木に呼ばれ、

不機嫌そうに顔を上げた。

・・・

大木は、苦笑いを浮かべた。

・・・

ハッと我に返ったオレは、

大木に謝る・・・

「・・・すまない」


「いえ・・・

この資料をお持ちしましたが・・

プライベートで何か?」


少し心配そうにおれの顔を見た大木。


「いや・・・

ちょっと考え事をしてただけだ」


「そうですか・・・

それならよろしいですが、

仕事中に考え事とは珍しいですね?」

そう言って大木は微笑んだ。
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