ブスも精一杯毎日を生きてるんです。

「うおっ!?」

カシャン。

とカップの割れる音がして、白いワイシャツが茶色の液体に蝕まれていく。

うわ、久々にやらかしたな、ドジっ子秘書め。

心の中で悪態をつきながら、

「本当に申し訳ございません!!!すぐにクリーニングに出して来ます!!」

慌てふためく秘書を手でなだめる。

「ちょっとシャワー浴びてくる。気にしないで。クリーニング代もいらないから。」

こないだ血痕がついてクリーニング出したばっかりなんだけどな、

まあこればっかりはしょうがない。

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