ブスも精一杯毎日を生きてるんです。


リビングに入ると、なぜか家具が増えていた。

というか全体的に散らかっていた。

『汚っ。』

私のつぶやきが聞こえたかどうかはさておき、直哉は

「家売ってきた。」

驚愕の事実を口にした。

は、

会社が倒産してお金がなくなったとでもいうのだろうか。

いや、もしかして私の借金のせいで…。

『こないだの1000万のせいですいません…。少ないですが生活費です…。』

ポケットから母から受け取った10万円をおずおずと差し出す。

直哉はそれをみて眉間にシワを寄せた。

「金がないとは言ってない。むしろお前のおかけで3000万儲けた。」
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