人貸し屋 外伝

★零 四

☆慧side



「・・・俺の努力は無駄かよ」



煙草の灰が、下に落ちる

もう、俺の瓶もない



ここには俺一人



「・・・最初から、俺の入り込める場所など

 なかったってわけかよ」



自分が夜に言った言葉を思い出しながら

小さく呟く



「If time return

 I come to 

     dislike you」



もし、時間が戻るなら

君を嫌いになるのに



「零、好きになって悪かった」



もう短くなった煙草を灰皿に置き

俺はため息をついて部屋に戻った



もう来ることのない客を

思いながら・・・
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