喋るネコ【短編大喜利】
喋るネコ




「うわぁ…
寒いと思ったら、雪が降ってるよ。」

僕は、窓の向こうにちらちら舞う白いものに眉をひそめた。



「冬なんだから、雪くらい降るさ。
そう珍しいこともないだろ。
……さぁて、そろそろ起きるか。」

アレクはお尻を上げて腕と身体を思いっきり伸ばした。



「……そうだね。」

猫の癖にいつもけっこう早起きなアレクを見習って、僕ももそもそとベッドから起き上がる。



アレクが喋ることが、僕にはもう普通のことになってしまってる。
最初はあんなにびっくりしたのに……
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