にゃーん!

「早く行かなきゃ!」


璃桜はそう言うと慌てて走り出した


「ねぇ」

「…っ!」


嗚呼なんて私は臆病者なんだ…

背後から響いた声にピタリと身体を止めてしまうなんて

いや、身体が動かなくなってしまったんだ


「ねぇ、そこで何をしてるの?」

「…あ…」


少しずつゆっくりと声のする方をみた

真っ黒の暗闇から月明かりに出てきたのはにっこり不適に微笑む男の人


この人は味方?それとも敵?


どっち?




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