朝がこないで欲しい。




そんな個人の私情で世界が覆される程あまくない事は昔から知っている。




でも、考えてしまうのは、自分に受け止める強さがないから。




枕元に置いた腕時計に目を向けると、まだ9:00。




いや、もう9時か。



私は起きたくないと訴える体に鞭打って起き上がる。



カラコンを着けたまま寝てしまったから、目が痛い。



痛む目をこじ開けて慣れさせると、段々痛みは和らいでいった。



帰ってきたまま寝たからウィッグの髪もくしゃくしゃだ。



私は、寝相がいいとは言えない。



前に伊織と寝た時、


「お前の隣では一生寝たくねぇ」


と言われた。



それだけ寝相が悪かったらしい。





『………』



昨日、カプセルを飲まなかった。



だからか。体が重い。




私は放り出してあった鞄を掴んで財布を開けた。



昨日5万置いてきたが、アレで足りるのだろうか?



そう思いながら5万足して鞄に携帯と一緒に突っ込んだ。



金は、使わないけど念のために持ち歩いている。



金庫にロックをかけて隣にある黒いボックスの中から2つ出して、閉めた。



そのまま鞄に入れて玄関に向かった。




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