たった一つのお願い


「恋なんじゃねーの?」



「…人の話を聞いてたか?」




俺は結局疲れているにも関わらず、祐司を誘い飲みに来ていた。
今日は何人か病院で泊まり込んで居るから、緊急のオペが入る事もないだろう。




「何だ、お前って年下好きだったんだな?やらしー奴」



「お前に聞いたのが間違いだったかもしれない…
というよりあの少しの間で何故俺が子供相手にそんな感情を抱かなければいけない?笑わせるな」




俺はそんな簡単ではないし、理想は高い方なんだ。




「そこまで言わなくても良いだろ?冗談だって。
でも、春ちゃんか…
本当は教えたらダメだろうけど、お前なら良いか」



「…………」




気になるので、否定が出来ない。
いつもなら、言うなと一蹴するのだが。
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