人な私と機械な君と

プロローグ2

ある民家の一部屋に目覚ましが鳴り響く中、布団を頭までうずくめる少女が1人・・・。
少女がどれだけ目覚ましのことを騒がしいと思おうとも、鳴り止んではくれない意地悪な鐘付き目覚まし。

仕方がないので布団から素肌の手をさらし、手探りで目覚ましを探していく。
ようやく探り当てた目覚ましを勢いよく止める。
そしてまた布団の中に・・・。
数秒して寝息をかき始めるが・・・・・。

「・・・・・っ!!」

また目覚ましが鳴り始める。今度は布団から頭半分を出しすぐさま正確に目覚ましを止める。
そしてまた布団の中への繰り返し・・・。かれこれこの作業を5回ほど行っている。
するとそこへ少女の部屋の扉が開くのと同時に__

「バカ姉ぇ~~~もう朝だぞーーー。」

眠たそうに目をこすりながら姉をお起こしに来たらしい少年は、お餅のように膨らんだ布団をゆさゆさと揺らす。

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