【BL】腐男子な俺の恋フラグ


「槙。どうした?俺が介抱してやろうか?」




顔を上げるといつの間にかホスト教師が俺の目の前に居た。





「…先、生…?」



「そうだ。俺だ。んで今は英語の授業だ。分かるか?」





…なんか先生いつもより俺に優しくね?何で?メガネかけてるし、別に何も先生に褒められるようなことしてねーんだけど。むしろ1、2時間目の授業サボったんだけど。しかもこの人担任だから絶対耳に入ってるよな?じゃあ何で俺の額に冷やしたハンカチ当ててくれてんの?血、まで拭いてくれてんの?


とりあえず俺はコクリと頷くと、良かったと大人の色香香る笑みを浮かべた。



…授業聞いてなかったんだけど…良いのかな…………だからなんで?





「先生、俺、先生になんか良い事しましたっけ?」



「俺は槙みたいな生徒をもてただけで幸せだぞ」






先生、ホントどうした。
今まで俺の事“篠原”って呼んでたじゃん。
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