【BL】腐男子な俺の恋フラグ
「とりあえず宿に向かうか」
そうして話をクールに切り替える律はいつもの律さんで。
しかし、ガッシリと手を握られ引っ張られる。
「律!?」
ここ空港!!そう慌てて俺は指摘するのだが、
「良いだろ?誰も知り合いいねーんだから」
――――…律さん、ホントどうしたんですか。俺もう心臓もちません。
そして天候不良のために宿へ到着した到着したのは夕方過ぎになってしまった。
宿内は落ち着いていてきれいな所だった。
「お客様、お食事の時間はいかがなされますか?すぐにご用意出来ますが…」
女将さんが俺たちに優しい笑顔で尋ねてくれる。
「槙、どっちが良い?」
「ご飯!」
迷わずに答えた。もう腹ペコだった。
すると女将さんはクスクスと笑ってすぐにお持ちしますと答えてくれた。