手入れの行き届いた肌は 

薄く差し込んだ昼の日差しに反射して艶を見せていた


彼女の膝頭から ゆっくりと腿の内側へと唇を滑らせながら 

気になる取引先の名を口にした


普段日の当たらない 真っ白な足の付け根へと唇がたどり着く頃

ふふっと笑ったかと思うと くすぐったそうに身をよじり 

彼女は体の向きを変えた


【プロローグより】




『近衛ホールディングス』 副社長 近衛宗一郎

繊維業界トップメーカー『SUDO』 社長令嬢 須藤珠貴


偶然の出会いが重なり、やがて、かけがえのない相手になっていく

それは、ひそやかにはじまった

ラヴェルの 『ボレロ』 を奏でるように



 

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