向日葵のような笑顔の君へ
病院
「もぉー…。
大丈夫だって言ったのに…」





「まぁまぁ。
俺、学校に行くより、みのりといたいし」






雲が所々にあって、
快晴とまではいかないが、晴れている午前。


今日はみのりが病院に行く日みたいなので、
俺も付き添いに。





「なんで…そんな恥ずかしいこと
サラッと言うかな…」




ブツブツと言いながら
頬を薄いピンク色に染めるみのり。



照れ屋だな。みのりは。




俺はクスッと笑い、




「素直が一番だぜ」




と、言った。




すると、みのりはフフッと笑った。



「いつも素直だったら
いいんだけどね」



「おいおい。
俺はいつも素直だ」




そんな会話をしながら、
病院の入り口に入った。




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