長い夜の甘い罠【完】


目が覚めたその夜。

学校の担任によって、家族皆が死んだ事を知らされた。


「…美咲ちゃん」

「…うわあぁぁぁっ!」


その日私は先生の家で泣き叫んだ。

帰って来た時、皆が倒れていた時の光景が頭から離れず震える身を先生に抱き締められながら大泣きした。

走馬灯の様に浮かぶ家族の顔に、最後に視線を交わえた男の顔。

きっと、ずっと忘れる事はない。

今日の事はずっと忘れない…。

私の何かを変えた一瞬だった…。


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