金閣消失(A探偵団3)

寒波襲来

○京都府警本部、正面

○同、本部長室、内
   デスクに山本本部長が座っている。
   出羽と亀山が立っている。

本部長「いよいよ大寒波が襲ってくる。変面はこの
 寒波を利用して金閣を盗むに違いない。心して
 警戒に当たるように。私も今夜から泊り込む。以上」

出羽と亀山「では、行ってまいります」
   出羽と亀山、敬礼をして去る。
   窓の外は大雪。

○同、駐車場
   パトカーの後部に乗り込む出羽と亀山。

○パトカーの中
   前に警官が二人乗っている。
出羽「交替で仮眠や。辛いで今日は」
亀山「今回もこの4人ですか?」

出羽「前失敗したから又この4人や」
   パトカー、スリップしながら進む。
   10cmくらいの積雪。

○北大路通り、夕
   大雪。車がライトをつけてのろのろと走っている。
   パトカーがゆっくりと進む。

○パトカーの中
   のろのろ進むパトカー。

出羽「チェーンを巻いたほうがええのとちゃうか?」
運転の警官「大丈夫でしょう。スタッドレスですから」
亀山「今晩はもっと積もりますよ」

   パトカー、のろのろと進む。

○東のビル、正面、夕
   雪の中に大型のジープが2台止まっている。

○裏山の茂み、夕
   雪の中に6人の乗ったワゴンが止まっている。
   茂みからは金閣がよく見える。

○ワゴンの中
   6人がいる。

山本「何か変化が有るまでここで待とう」
原田「向こうのビルを見てくるよ」
山本「そうだな。すぐもどれよ」

   原田、うなづいて出て行く。

○金閣寺、入り口、夕
   パトカーが雪に埋もれて止まっている。
   警官二人が仮眠している。
   原田が通る。

○同、庫裏、夕
   出羽と亀山が住職と話している。
   原田が通り抜ける。

○西のビル、外、夕
   雪の中に大型ジープが止まっている。
   原田が入り口に近づく。

○同、内、階段
   密かに上る原田。

○同、屋上の部屋
   10人ほどの忍者が作業をしている。
   エッサーホイサーの掛け声が聞こえる。
   原田、すぐに引き返す。
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