BLOOD§INFECTION
Ⅰ§幕開け

その壱




空を見上げた

青空の端に、嫌でも目に入る銀の壁

それは雲を目指して背伸びをしているかのように高く、絶対的にそびえ立っていた

人工的に作られた 【ar・parieto】ことAPは人類を絶滅から守る、人間にとってはかけがえのない物である


20XX年−人類は過ちを犯したのだ

北朝鮮の暴走を期に、核兵器制作がアジアに拡散

そして、アフリカ大陸など、発展を見せはじめた発展途上国にも核の実験が派生し、ほとんどの国々が核兵器を保有するようになって、各国がお互いに怯えあうようになった

そんな中、隠密に
自国だけが有利になろうと、とある国がある兵器の開発に着手していた

それが血液感染型ウイルス兵器、【diabla・medikament】こと【DV】だ

数々の実験を試し、ようやく使用できるようになった時、世界が軋んだ




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