BLOOD§INFECTION
まず、隣国にウイルスを感染させた感染者を放った
これはほんの実験にすぎなかったかもしれない
ウイルス感染した感染者は通常、日の光で絶命してしまう
だから、夜に感染者を放ってパニックになっている間に突撃するという侵略計画であった
しかし、甘かった
とてつもなく油断していた
感染者−吸血鬼は、超人的な能力を含むことはわかっていた
日の光で死ぬこともわかっていた
どのように感染するかもわかっていた
万が一の時の撃退法もわかっていた
しかし、わかっていたことは【それだけだった】
実験段階では研究施設の実験所で大量感染、殺戮させる前に吸血鬼(それ)は処分していた
だから、知らなかったのだ
もし、吸血鬼が大量感染、殺戮を犯したら?
その答えは隣国に吸血鬼を放って、半日も立たない内に判明した
大多数の吸血鬼は朝日と共に消滅した
大多数は−−−
しかし、日の光に当たってもなお、生きている吸血鬼がいたのだ