死神の見習い
俺、ヤベェ…みつかった
アッツイ…なんやこの暑さは…
ホンマ…このローブ脱ぎたい
脱いでまおかな…どのみち誰にも見えへんは…ず…


「お兄ちゃん?暑くない?」

<おお…アッツイで?こない暑い日はビールでも……って!!ををっ!?>


な!?なんやぁ!?ビックリしたぁ〜
こっ…この子供…俺が見えるんか


<なぁ?俺がみえとんのか?>


目線を合わせるようにしゃがむ俺の目をジッと見る車椅子の子供


「見えるって?お兄ちゃん誰?」

<あんなー…俺はし…
「あ。居た居た。こんな暑い所に1人でいちゃダメよ?体に毒でしょ?」


声を掛けた看護師らしい姉ちゃんに、子供は何かいいたげにして俺の方をまた、ジッと見ると軽く手を振り、車椅子を押されて建物に戻っていった
< 1 / 13 >

この作品をシェア

pagetop