蒼碧
怒りを
――…



目の前の怒りに、2人は困惑していた。



「いや、あのですね…」


「私は、安芸さんに会いたいとお伝えしたはずです」


「いえ、私の娘はこの雅でして…」


「……そうですか…、何か手違いがあったようですね。では、私は失礼します」


「お待ちください!宗元さま!」



雅は、やっと会えた憧れの総を目の前に必死な声を出した。



「私と、たまにでいいのです。会ってくださいませんか?これも何かの縁だと…」


「申し訳ありません。私はあなたには一体の興味が沸いてこないのです」



こんなにも冷たい瞳を向けられたこのない雅は、悔しさから、体を震わせていた。



「そんな…っ」



雅の落胆する顔をみていられない父親は、必死に宗元に言葉をかけるが、宗元はあっさりと雅の父親が用意した宴会場を去ってしまった。
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