蒼碧
もうこの生活になって、3年。


普通なら、高校というものに進むはずの私は、進むことを許されず、毎日この離れに住んでいる。


傍目からしたら、閉じ込められている、と言うのかもしれない。


誰かが、そんなことを言っていたから。


私は、よくわからない。


私の役目は、毎朝お母さまに、お線香をあげること。


それだけが、私の役目。



…ねぇ、お母さま。


そこは、一人でも、寂しくない?
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