「駄目っ…だよ!こ…んな……」

更に深く絡まってくる舌は、攻撃的じゃなくて、むしろ甘い。


ニットの裾から侵入してくる手は、ひんやりと冷たくて、少し鳥肌がたった。


胸を撫で回していた指が下着をずらし、妙な束縛感に恥辱を覚える。


声を出すまいと唇を噛み締めたら、また下唇を舐められ少し空いた隙間から、舌が咥内を蹂躙し始めた。


胸を攻める指は休むことなく、イイところを容赦なく弄んでいる。


楓とこういう行為をしたのが随分昔の話だ。

渇いていた私の心に火を点けるには充分な刺激。

楓に対しての疚しさは最早感じていない。



「や……だ…」

「真愛はさ、俺の事、どう思ってるの?」


薄らと額に汗を掻いたお義兄さんは、艶やかに光る瞳で私を見た。


「いい……旦那さ…んだと思っ…てた」



姉には優しくて。

でも。

とても、脆くて、弱い人なんだ。


「誰っで……も、い…いから、支えて……欲しい……の?」


泣きそうになりながら、執拗な愛撫に逆らう。


「誰でもじゃない。必要なのは……」


真愛だけ……


「……か…おる……」


耳元で囁かれたその言葉で、私は堕ちた――――――。