【完】結婚からはじまる恋《1》
ACT3*二人の花嫁

ー頼sideー

「帰った?」



副社長室に入ってきたのは晃一人だった。




「お前…何か言ったのか?」




「別に…何だ…頼お前…美愛ちゃんに会いたかったのか?」




「そうじゃない」



「…彼女…根は悪くないと思うぜ…深幸ちゃんの妹だし…」



「…そうだな」



俺も晃の言葉に相槌した。




でも、俺は美愛ちゃんの心の傷は癒せない…




「俺もお前の部屋に住んでやるよ」



「はぁ?」



「秘書としてお前を美愛ちゃんの毒牙から守ってやる」























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