誠につもる白雪かな

十三 新たな世へ

ー慶応2年4月ー



本来歴史が正しく動いていればこの年の一月、坂本龍馬により薩長同盟が集結していた。


中岡慎太郎の尽力により桂小五郎と西郷隆盛は和解。


薩長軍は朝廷と手を結び新政府軍として錦の御旗を掲げる。


そして徳川幕府に使える会津や新撰組は朝敵となり都を追われるはずだった。







しかし、凛の動きにより歴史の歯車は大きく狂った。


坂本龍馬や中岡慎太郎、武市半平太、岡田以蔵といった勤王志士達が動く前にその息を止めることとなった。



これにより長州征伐が行われ、朝廷、薩摩、会津、幕府は速やかに開国し、攘夷を行った。



そして数々の最先端の軍備を携える新撰組は甲府城を拠点として大名格までのし上がる。




徳川のお膝元甲斐国を授かり近藤藩となった。






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