慶太side
歩夢にアイスをわたして、自分の部屋に入り、ベットにドカッと寝転がる。
そして天井をぼんやり眺めながら、歩夢のことを考えていた。
実は、歩夢にアイスを届けようと…歩夢の部屋をノックする前…
歩夢の部屋の中から、正直聞きたくねえ声が聞こえてきた…
“アハハ”
“先輩は、もうご飯食べました?”
・・・・。
歩夢が、誰かと電話で話してる会話。
確信はねえけど、多分…電話の相手は、男だ。
なんとなく…歩夢の声、聞いてればわかる。
俺はアイスを食いながら、無意識に貧乏揺すりをする。
アイツ…
いつから、連絡取るような男できたんだ?
そんなキャラじゃねえくせに…
つーか、先輩って誰だよ。
あーわからなすぎて、ムカつく…
食べ終わったアイスの棒を、勢い良くゴミ箱に投げる。